記者: M・カマチョ
アルマグロ国際古典演劇祭まで「ドン・キホーテ・デ・ラマンチャ」の日本語版がやってくるということは、この才知溢れる騎士が世界的であることを証明している。しかしながら、神宮寺啓の演出、田尻陽一の脚本による、クセックACTの「ドン・キホーテ」はわが国で見られるドン・キホーテとはひと味違ったものになっている。田尻によれば、「『ドン・キホーテ……その狂気について』の装置も演技も実に日本的で、古い戸板は日本の旅籠を思わせ、演技は俳優が内に秘めたエネルギーによって表現する日本独特の演技である」。一方演出家は、次のように述べている。「セルバンテスはこの世をよく知っており、狂気に対して、新しい見方をしている。舞台の上では、新しい世界、つまり、非現実の世界を見せている。その非現実の世界は彼が住んでいる現実の世界を変革しようとするものである。
クセックACTの作品は、市立劇場で12日と13日に日本語で上演されるが、日本語の字幕がつく。この劇団は、2002年カルデロンの『人生は夢』において大成功を収めたことを思い出してほしい。
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